𠮷田多麻希
Brave New World
2023/9/2(土)~10/9(月)
この度、東條會舘が主催するはじめての展覧会として、𠮷田多麻希による写真展「Brave New World」を開催いたします。
𠮷田は近年、フィルム現像作業の失敗をヒントに、日常で使用する洗剤や歯磨き粉などの薬品をフィルム現像時に混ぜるというユニークな手法を用いながら、野生の獣たちを被写体として、人と自然・生物の関係を問い続ける作品を展開しています。
【アーティストステイトメントより】
―ある日、フィルム現像に失敗した私は落胆と共に大きな衝撃を受けた。ネガフィルムに大きくできた現像ムラが、そのネガに写る野生の鹿を侵食する脅威に見えたからだ。
それはまさしく、わたしたちが自然に対して行なっている行為そのものだった。

吉田多麻希 略歴
神戸市生まれ。現在、東京を拠点に活動。
幼少期の影響で生き物好きに育ったこともあり、日々移り行く世の中や、流行りと共に忘れられる自然や生き物の姿を気にかけるようになる。
身近な生物や自然の持つエネルギーを、サーモグラフィーカメラを使用して可視化させる作品〈Sympathetic Resonance〉を2018年に制作し、同作品で2019年「キヤノン写真新世紀」優秀賞を受賞。〈Negative Ecology〉 で「KG+ SELECT 2021」グランプリを受賞。
同作で、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2022「 10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」展に参加し、この展示が第47回木村伊兵衛写真賞にノミネートされた。
現在は、北海道で起きているヒグマと人間の接触事故を元に、生き物を通して人の営みを考える新作に着手している。
協力|有限会社スタジオアクア
主催・運営・企画|株式会社東條會館










