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Tempusgraph

拡張する写真の地平

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  外山リョウスケ

  Tempusgraph 拡張する写真の地平

  2025/7/11(金)〜9/15(月)

  13:00〜19:00(最終入場18:30)

  金・土・日・祝開館 入場無料

写真が生まれるより遥か昔、人々は光が描く自然現象に驚き、感動し、そこに知性 と想像力を働かせてきた。AIの台頭によって視覚表現のあり方が揺らぎつつある現 代において、外山リョウスケは、写真の原点とも言える「光の現象」へと立ち返 る。その探究の中で、時間の姿を写しとる独自の技法〈Tempusgraph(テンプスグラフ)〉を発見・命名した。ラテン語でTempusは「時間」、Graphは「描く」 を意味する。本展では、この技法を触に、写真という表現の過去と未来の地平を見つめ直すことを試みる。

展示会場説明

6F Tempusgraph:時間と光の記録

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6F

写真は未来を映しとることができない。 僕はずっと、写真に「未来」を含ませ、想起させることを試みてきた。 写真史を遡り、ニエプスがヘリオグラフィを発明するもっと前、カメラオブスキュラにレンズが嵌められるよりも前、それは、自然現象を解明するための装置として機能していた。自然を見つめる眼差し。 そこに立ち戻ることで、カメラオブスキュラの描き出す「像」ではなく「現象」に目を向けることが出来る。現代の僕たちは、光に速度が存在することを知っている。この世界は、太陽から発せられた光が物質に当たって、四方八方に拡散している。しかし、レンズを通り抜けてカメラオブスキュラの中に入ってきた光は、穴から離れるようにして一方向に進んでいく。カメラオブスキュラ内部にスクリーンを設置すると、外の光景が倒立像として映し出される。そのスクリーンにあたる光を「現在の光」とした時、ピンホールの近くにある光はこれから像を作り出す「未来の光」、スクリーンの後ろ側にある光は、像を作り終わった「過去の光」とすることができる。ここで、スクリーンを90度回転させる。すると、スクリーン上には、未来・現在・過去の光が存在することになる。この時に光が描き出す像が「時間の姿」であると考えている。このスクリーンをフィルムに置き換え、時間の姿を捉えるカメラシステムを考えた。通常の撮影とは感覚が異なるため、多くの試行錯誤を繰り返した。そして、こうしたらどうなるのか、ああしたらどう見えるのか、頭に浮かんだ好奇心の軌跡を展示する。時間の姿を可視化することで、刹那的に生きる現代人に、未来を想起させる。それは、現代社会の抱える多くの社会問題に対する解決の糸口になり得るかもしれない。「今を生きる」という言葉が「今さえ良ければ」という意味で捉えられている。未来の世代への想像力に欠ける。環境破壊に繋がっているように思う。

外山亮介略歴

1980年、東京手描友禅染の家に生まれる。 中央大学卒業後、映像制作会社太陽企画を経て、代官山スタジオに勤務。 退社後、フリーのアシスタントとして、NGO活動などに参加。同時に写真活動開始。 2008年に同世代の工芸を継ぐ、全国各地の職人のポートレートを撮影。 自身のルーツでもある「ものづくり」への興味が強まり、その一からモノを作り出す姿勢を写真にも活かすべく、 写真黎明期の技術を取り入れた作品制作を行っている。現在は東京から京都の山間部に拠点を移し、 自然と共生していた時代の日本の暮らしを体験しながら、自らの価値観の変化を研究中。

【同時開催】

Tempusgraph 二十四節氣 Colors of Time

Galerie GEEK / ART

2025/7/19(土)~8/11(月)

[月木金]14:00~18:00 [土日}13:00~18:00 / 火水休館

東京都渋谷区神宮前6-23-6 1F

https://geek.art/

謝礼

企画:アトリエ シャテーニュ

協賛:株式会社 ビクセン

協力:株式会社ギークピクチュアズGEEK ART

有限会社スタジオアクア

株式会社A-KAK

Contact

〒102-0083 東京都千代田区麹町1-6-12

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