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はじまりと終わりに見る色を、

私は知らない

井上佐由紀

2025/10/31(金)〜12/21(日)

13:00〜19:00(最終入場18:30)

金・土・日・祝開館 入場無料

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アーティストステートメント

 

幼い頃、人気のない田畑や墓地で見かけることが多かったせいだろうか、彼岸花が咲く場所がとても寂しく、怖くて仕方がなかった。

 

成長するにつれて、その根には毒があること、お彼岸の頃に咲くから彼岸花と名付けられたことを知り、私の中では不吉なことを連想する花になっていった。

 

いつ誰から聞いたのか覚えていないが、人が生まれて初めて認識出来る色が赤で、亡くなる直前に認識出来る色も赤だと聞いた時、思い浮べたのが彼岸花だった。そして、怖いと思っているその花を撮影しようと思った。

 

合わせ鏡や万華鏡を前にすると、自分がどこにいるかがわからないという感覚がある。永遠に続くリピートの中にいると、自分は長い時間の中の一瞬しか生きられないという事実がまざまざと迫ってくる。

 

生まれた時に見たかもしれない赤い色を私は覚えていない。いつかくる最期に、私は赤い色を見るだろうか。

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井上佐由紀略歴

1974年 福岡県柳川市出身。東京都在住。

九州産業大学芸術学部写真学科卒業。

主な個展

2018年「私は初めてみた光を覚えていない」(nap gallery、東京)

2013年「くりかえし」(nap gallery、東京)

主なグループ展

2023年「Serendipity」東京都写真美術館

2021年「The World Beyond the World」RONGYI ART MUSEUM(上海)

2020年「高松コンテンポラリーアート・アニュアル Vol.09」高松市美術館(香川)

2019年「至近距離の宇宙日本の新進作家vol.16」(東京都写真美術館)

コレクション

サンフランシスコ近代美術館、フランス国立図書館、東京都写真美術館、上海多倫路現代美術館

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セノグラフィ|松本吉史(パイナップルカンパニー)/ 笹野優子(Fiction)

会場施工| スタジオアクア

グラフィック|Butter Inc.

プリント |寺屋宣康(GRAIN HOUSE)/ 吉野典子(株式会社写真弘社)/ 井上佐由紀

額|株式会社フレームマン/株式会社写真弘社

協力 |望月洋輔(tecono)  / 二瓶 航(株式会社写真弘社)/ 外山輝信

主催・運営・企画|株式会社東條會館

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